「ごめん……やっぱり出来ない……」



俺の上に乗っていやらしい声を出していた
八神 玲を押し退けた。


俺はやっぱり……

美夜じゃないと無理だ。



愛せない……。



俺は自分の髪をぐしゃぐしゃにしながらベッドから体を起こす。



「そっか……わかった。
じゃあ、あたし帰るね」


八神は、はぁっとため息を吐いて
俺の頬に触れるぐらいにキスをしてきた。


「あぁ……悪かったな」


そう言いながら俺はもう一度八神を押しのけて
自分のベッドから立ち上がり
床に落ちていた自分の服を着る。



そんな俺を見て八神も乱れた服をちゃんと着てベッドから立ち上がった。


まだベタベタとしてくる八神を玄関まで見送って自分の部屋に戻るため聖斗の部屋の前を通ろうとした。



そしたら―-…