帰り道...

いろんな他愛ない話をしながら聖斗と二人で帰ってたら

聖斗が………


「今日、俺の家来ない?」


って言ってきた。






「ん〜…どうしよ」


ちょっと悩むあたし。


男の人の家って行ったことないんだよね。

星野くんは連れてってくれなかったし……。



動いていた足を止めて考える。
そんなあたしにあわせて
聖斗足を止めてあたしに照れくさそうに微笑んだ。



「俺のこと美夜にいっぱい知ってほしいんだ!
だから……いいだろ?」


なんて、うまいぐらいに上目遣いを使ってきたもんだからさ…

そんな可愛い顔されたら
あたし断れないよ。


「ん。そうだね!行く!」


「わーい!じゃあ、早く行こ!!」


大喜びしている聖斗は
あたしの手を掴んでまた歩き出す。


手なんて……星野くんと繋がなかったな。


なんて思いながら歩いてた。





あたしは、

後で後悔する...

なんで聖斗の家についていったんだろ……。



行かなかったら………



あんな悲しい想いしなかったよね...?