「あの…聖斗?」


「何?」


あたしは深呼吸してから聖斗に話しかける。


「いきなりそんなこと言われてもすぐに返事は出せない……。
あたしはまだ星野くんのことが好き。大好きなの。
それに聖斗とは、今日会ったばっかりだし……
聖斗のことよく知らない。
だから、聖斗のことちゃんと知ってから返事をする。それでもいい?」



「うん……俺、ずっと待ってるから」


聖斗の返事に少しホッとする。


「ありがと……」


それだけ言うと光太の部屋を出た。