「何言ってんだよ……
ちょっと冷静になれ」


光太が慌てた表情で聖斗に向かってそう言った。


「こんな小さくてブラコンで胸なくて馬鹿で単純で可愛くなくて
でも自分より他人の事を大事にしてて
意味分かんないけどヤケに優しくて、でも馬鹿で、でも優しくて、でも馬鹿で、でも優しくて、でも…………」


「わかったからやめてくれない?途中から褒め言葉になってるし……照れるし
今よりもっとブラコンになっちゃうし」


「あ……メンゴ、メンゴ」


お前はちょっと古めの女の子かい。


あぁ……光太がおかしいよ。
そして自分もおかしい。



ちょっとだけ頭が痛い。


まだキズが治ってないからなぁ…………。