中央にハートがついた、シルバーのネックレス。
ハートの中には、ピンク色に輝く小さなダイヤ。
「こ、こんなもの…!貰えません!!」
箱を侑麻さんに返そうとする。
今だって生活させてもらってるのに…それ以上は…。
すると、侑麻さんに押し返される。
「私はあなたの為に買ったのよ?あげるのは自由でしょ?あなたに拒否する権利はないわ。」
…さすが、侑麻さん。社長ってだけある。
そんな事言われたら、“もらえない”なんて言えない…。
「ありがとうございます。大切にします。」
あたしがそう言うと、侑麻さんは満足そうに笑った。

