スキの魔法




やか…あや…




「綾華ちゃん!!」




「は、はいっ!」





誰かの声によって、とんでた意識が現実に戻ってくる。





そこには、侑麻さんがいた。





「…どうしたの?大丈夫?」





侑麻さんが心配そうにあたしを見つめる。





「…っ大丈夫です。ちょっと勉強で疲れてて…」





あたしがそう言うと、





「そう?あまり無理しないようにね。」





侑麻さんがそう言って少し笑った。そしてあたしの隣に静かに座る。





「あのね、お土産買って来たの。あなたに似合いそうなネックレスを見つけて…」





そう言って、はい、と手渡されたもの。





おそるおそる、その細長い箱を開ける。