………こわかった。 知らない男の人達に囲まれて…本当にこわかった。 …でも、大稀くんがあたしを助けてくれた。 あたしのために怒鳴ってくれた。 今あたしは大稀くんの優しい腕の中。 でも。こうして抱きしめてくれる大稀くんの優しさに、素直に喜べない。 だって……あの女の人達は? あたしといてもいいの? そんな事ばかり…考えちゃう。