何で……? 出口が分からない。 地図は大稀くんが持ってたから、あたしは持ってない。 持ってれば良かった…。 でも、今更後悔したって遅い。 ここがどこかも分からない。 どうしよう……。 涙が出てきそうだよ…。 一時間くらい、歩いたのに…。 あと、もうちょっとなのかな? そんな期待を持ってみる。 その時…… あたしは数人の男に囲まれた。