気付けば、知らない街にいた。 どうしよ…。 急に不安があたしを襲ってくる。 ―――その時。 「…綾華?」 あたしの名前を呼ぶ声がして、バッと振り返った。 「百香さんッ!!」 よかった…。ホッと溜息を落とす。 「どうしてこんな所にいるの?」 「…………」 あたしが何も言わずに黙っていると、百香さんは優しく微笑んだ。 「家で話聞くから」 その言葉に、小さく頷いた。