スキの魔法




そう不安になっていると、侑志が近づいてきて





「似合ってるよ」





と、耳もとで甘い声で囁かれた。





「っ」





また顔が熱くなる。





せっかく落ち着いてきてたのに。侑志のバカ。ほんと意地悪。





……でも。





「ありがとう」





だって、素直に嬉しいもん。





「キスしたくなる」





「……えっ!?…んっ」





気付けば唇は重なってて。





「…さて、行くか」





侑志は余裕な笑顔を見せて、部屋を出て行く。





あ、あたしの心臓は…





朝から持ちそうにありません…っ。