スキの魔法




侑志の部屋から戻って来ても、心臓はバクバクなまま、




何とか平常心を保ち、あたしは学校の準備をする。





スカートを前より少し短くして、髪を綺麗に梳かして、気合いを入れた。





「行くぞ」





そう言って部屋に入って来た侑志。が、あたしを見て立ち止まる。





「…どうしたの?」





「いや…。お前、メガネは?」





「コンタクトにしたの。」





「ふーん…」





ふーんって…。





もしかして…、似合ってない…?