綾の話は衝撃の連続だった。 自殺しようとしてたなんて… 良かった。未遂で。 綾がもしも死んでたら、俺はどうなっていただろう。 そんなの、想像したくねえ。 …それから、母さんが“帰ってきなさい”と言うのは想像していなかった。 でもまぁ、良かった。 これで、また元の生活に戻る。 今の俺には、綾がいないと駄目なんだ。 ――この気持ちに気付いたからには。