「あの…ありがと…って!侑志!?」 大稀が女にお礼を言うのを遮って、俺はしゃがんで女の顔を覗き込んだ。 ―――――!!! 女の瞳が俺を捉える。 「……侑…志…?」 女が目を丸くして呟く。 ……会えた。 あまりの嬉しさに、俺は一目も気にせず抱きしめた。