「侑志!?」





……ん?





ふと横を見れば、驚いている大稀の姿。






あ……やべ。口に出してしまった。……最悪。






そう思っていると、大稀が笑顔になった。






「良かったね!やっと気づいたか~!!」





そう言って、ニヤリと笑う大稀。





「………。」





「ずっと気付かないままなのかなって、思ってた。」





俺より先に気付くなよ…。何かイラつく。






「着いたぞ!早く行こうぜ!!」





何故かテンションが上がっている大稀が、勢いよく車から降りていった。






俺も運転手にお礼を言って、車を降りた。





今更だけど、運転手にも聞こえてたよな……。





恥ずかしい。