「とりあえず、車呼んだ!」 大稀がそう言って携帯を閉じる。 「いなくなった所に連れてってもらう。執事と歩いてて、突然いなくなったらしい。きっと、まだ近くに…」 俺達は迎えに来た車に乗り込んだ。 陽はもう沈みかけている。 早く見つけてやらないと、危ないな…。 隣で、ずっとソワソワしてる大稀。 落ちつけ、なんて言ったところで、無理なのは分かってる。