…結局、綾は見つからなかった。 色んな情報あんのにな…。 大稀と別れて家に向かって歩き出す。 正直言って帰りたくねぇ。 今日を、綾は1人で過ごしたわけで。 これから夜になるのに、一体どこで寝るつもりなんだよ…。 このまま捜し続けたいけど、逃げ切れない。 母さんが絶対に連れ戻しに来る。 それをわかってるから、無駄な事はしない。