その日からなるべく皆は私と結衣センパイの近くにいてくれる…


前みたいに幸せな日に戻りつつあった。


「今日送ってくから、早く帰ろ?」

「…うん」

帰りは誰かが一緒にいてくれる…

暗くなると、あの日の恐怖を思い出す。

今日は光が送ってくれるらしい…

でも、珍しく沈黙が続いている…



「………なんで…」

「え?何??光…」
光が突然口を開いたから光の方をを見た…

「なんで深雪ばっかり…」
光の声が震えてる…

光の目から一粒の涙が流れたような気がしたけど、見ないフリをした…


「送ってくれて、ありがとう。」

「じゃあな」

今日は光の姿が見れなくなるまで見送っていた。