何…?
あたしも遅れて ドアへ視線を移した.

「!?」

「ちょっとそこどいて」
そこにいたのは、今朝の 木村 仁だった……

同じクラスかよーッ!!
あたしの視線にきずいたのか こっちを見てきた.
沙希と志帆は
「何?知り合い〜?」
「お前 今朝の….」
「最悪……….」

あたしの心の声がつい出ちゃった.

「あ、ヤバ…」
それにきずいたのは遅く、
「今なんか言った?」 「別に….あたしの思った事言っただけ?」

なんてちょっとうわずった声が原因なのか、

「ちょい、こっち来い」
木村 仁はあたしの手を引っ張った.
「ちょっと!! どこ行くのよ!?」

あたしがそう叫ぶと

「あんま調子乗ってんなよ?」
そう言ってあたしの唇に唇を重ねた….

あたしは身動きが取れなくなった….

だんだんキス激しくなり、
「…ン……、ハァ…ンン…」
木村 仁の胸を叩くけどびくともしない….

しばらくあたしはされるがままだった.

やっと離してくれたかと思うと、

「バーカ.」
そう言って奴はどこかへ行ってしまった.

最悪……
けどあたし感じちゃってる….

まじ、あいつ あり得ないッ!!

あたしはそのまましばらく動けなかった….