「それと…」 しばらくの沈黙の後、恭平が口を開いた。 「足、もう大丈夫だから…気にしなくていい」 「……うん、」 私はうつむいた。 なぜだか恭平の顔が見れない。 コツ…コツ… と、歩く音がして、視界が暗くなった。 …ポン…ッ 「…気をつけて帰れよ」 …─え…?