目の前には恭平が制服姿でカバンを2つ持ったまま、壁に寄りかかっていた。






…─ドキッ






「恭…平……」



「…よっ…」




恭平は壁から背中を離し、こちらに向かって歩いてくる。






「…ぇ…あ……っ」






「初純…?」









ビクッ









「きゃ──っ!!」




「えぇ…!?おいっ」









私はその場からダッシュで去った。←