「具合…大丈夫?」



「うん、熱は下がったよ」




そういう初純の顔は、さっきりんごみたいに赤かったのに元に戻っていた。




「良かった♪女子達はまだ『キャ―キャ―』言ってるよ〜」




私はニヤつきながらイスに腰かけると、初純は何故かポカーンとしている。





「…なんで?」



「えっ?なんでって…神崎君が初純をここまで運んでくれたからじゃない♪それもお姫様だっこで!」






「お姫様だっこ!?//」