心臓がトクトクと音を立てて忙しく動く。 「初純が宮下を好きなことは…知ってる。けれど俺の気持ち…聞いてほしかった。 …どうしても。」 恭平は息をゆっくり吸うと、今度は陽ちゃんを見た。 「宮下」 「………」 「初純を幸せにしてくれ」 「……っ…」 「勝手に気持ち伝えて悪かった。…それじゃ、」 恭平はそれだけ言うと、くるりと後ろを向き、歩き出した。 …えっ…、恭平… 待って!! 「初純」 恭平の背中をじっと見ていた私に、陽ちゃんのいつもの優しい声が聞こえた。