「搭乗口、二階みたいだ」 「…じゃぁ、階段登ろっか」 私は陽ちゃんの後について、階段を登っていく。 …─言わなきゃ。 陽ちゃんの背中を見ていると、少し気持ちが揺らいだが、私は今日、陽ちゃんにちゃんと伝える。 昨夜、寝ずに見つけ出した。 本当の私の気持ち。