俺はただ走っていた。 「はぁ…はぁ…」 着いた先は一登の家の前。 一登と初純は幼なじみで家が近いと言っていたはず。 練習着のまま走ってきたことも、何ら気にならない。 ケータイを取り出し、電話をかけた。 「一登?」 「恭平、今どこにい「一登の家まで来た。初純の家、教えろ!!」 一登はため息を一度ついた。 そして、初純の家を教えてくれた。 「サンキュ!」 「あ、恭平!!」 「ん?」 「…頑張れよ!」 「おう!」 電話を切り、俺はまた走り出した。 どうか…伝えさせてほしい。 この気持ちを。