「近くの港であるんだよ!せっかくだから行こうよ〜」


「う─ん…、今はそんな気分じゃ…」


返事を渋ると杏理は鋭く突っ込んだ。


「どうしたの?さては神崎君と何かあったの!?」


「違…っ」


「それとも宮下君!?」



杏理のテンションをあげてしまった…。



「あぁ─もう!行く!夏祭り行くよ!」


「やった★じゃぁ、明後日の6時に現地集合ね!」



「…うん」



「じゃ、またね〜」



杏理の明るい声が電話が切れると同時に途絶えた。






つい…勢いで言ってしまった…。