私は部屋の中をうろうろしていた。 恭平…待ってるよね…。 時計の針はもう7時を過ぎていた。 「…ん?」 コツン…ッと、足に何かが当たった。 「これ…」 拾いあげてみると、それは陽ちゃんのスケッチブックだった。 ゆっくり表紙をあけてみると、そこには陽ちゃんが描いたんだと、よくわかるいつもの優しい絵が並んでいた。 「相変わらず上手だなぁ─…」 どんどんページをめくっていくと、今日の日付が書いてある絵にたどり着いた。 「………ぇ…」 そこにはシュートを放った瞬間の私がいた。