「陽平…なんで体育館に?」 「一登、お願いがあるんだ」 「…お願い?」 「体育館の舞台から人物画を描いてもいいかな?」 「人物画?」 「そう、風景画ばっかじゃつまらないからね」 「いいけど…」 「ありがとう」 宮下はちらっと俺を見て、すぐくるりと体育館のドアへ向かった。 「木原さん、いいって」 「良かった─♪」 明るい木原の声がしたと思うと、すぐに木原が入ってきた。 「おい、木原」 「あっ、神崎君」