俺はシューズを履いて、ボールをかごからとった。 そして、わざと恭平に背を向けてドリブルをしながら言った。 「…昨日は悪かった」 「………ん」 恭平はシュートを放ちながら、素っ気なく返事をした。 「一登」 ダム…ダムダム……… 「俺、やっぱり初純…諦められないわ」 「…え」 くるっと振り返ると、恭平のいつもの笑顔が視界に入った。