振り返って俺を見た初純からは、いつもの明るさが感じられない。 「なにしけた顔してんだよ」 「別にしけてませ─ん」 「幽霊みたいだったけどな」 「な…っ」 初純はすぐ不機嫌になり、俺におもいっきり舌を出して、女バスの方へ走っていった。 あいつ…、何考えてたんだ?