名前を呼んでも、初純は起きない。 「初純、初純!」 肩を揺さぶり、大きな声で呼ぶと、初純はガバッと顔を上げた。 「………え…、あれ?」 キョロキョロとあたりを見回して、初純はハッとしたように俺の顔を見た。 「寝ちゃってたんだ!」 「は……?」 俺は自転車の鍵を開けて、車輪の鍵も開けた。 「こんな所で寝てちゃダメだろ?」 「ごめんなさい…。その…恭平と話したくて…」 ドキッ…