「あいつがまっすぐ初純を見てるのが、今日会っただけでわかったよ」 「………」 「あいつ、きっと留学している間も初純のことしか見てなかったんだと思う」 「恭平…」 俺は上手く笑えないまま、一登に言った。 「初純の好きな人…、あいつだろ?」