学校中を探し回った後、ふと、気がついた。 …─美術室だ。 俺は美術室に向かって走り出した。 ────……… 『はぁ…はぁ、』 そして、やっと美術室の前に来た時、俺は一度、息を整えて美術室のドアを開けようとした。 その時、 『…好きっ』 初純の少し大きな声が聞こえた。 そして、俺の手はだらしなく、ドアの取っ手から滑り落ちていったんだ。 ────…………