俺は初純に気持ちを伝えようと、決めていた。 『初純…』 軽く歩いた所で、俺が意を決して初純の名前を呼ぶと、初純は立ち止まった。 『一登……』 すっと初純が顔を上げて、俺の顔を見た。 『…私……』 『………』 『私、行ってくる…!』 『えっ!?』 そう言ったとたん、初純は走り出した。 それはもう、止められないぐらいにまっすぐに。 『初純!ちょっと待て!!』