───……… そして、卒業式の日。 式も終わり、帰るだけになった時、陽平が正門の前で言った。 『あっ…俺、絵がまだ美術室に残ってたんだった。取ってから帰るから、先に帰ってて』 『えっ…あ、うん』 陽平はそそくさと、美術室へと向かって行ってしまった。 『………』 『………初純』 『へ!?』 陽平の背中を見ていた初純は、びっくりした声を上げた。 『…帰ろっか』 『うん…!』