「神崎君、来てくれたんだね」


「あっ…先生」



見ると、そこには木原の先生こと、俺達の美術の先生がたっていた。




「木原、すごいですね」


「木原は美術部のエースだからね♪」


冗談ぽく、先生は俺に言った。



「でも、木原は最優秀賞をとれなかったんだ。だから、『来年こそは…!』って言ってたよ」



「…最優秀賞?」


「あぁ…ほら、こっちに最優秀賞はあるんだ」



そう言って、先生は俺をその絵の元へと、連れていってくれた。