なんか、夢にしてはリアルだったな…。 女の子、可愛かったし…。 「翠央、大丈夫か…?」 ん? 翠央…? そういえば、さっきも頭の中で、その名前を呼ぶ匠の声が聞こえたっけ…。 目をこすってベッドを見ると、匠が女の子の腕を引っ張って起き上がらせ、抱きしめる姿が飛び込んできた。 匠に抱きしめられながら、女の子は体を震わせている。 泣いているようだ…。