だけど…… 相沢先輩も俺の言葉に素直に応じるわけもなくて… そればかりか“好きな女”って言った。 翠央と俺の前でハッキリと。 腕の中で、翠央はその言葉にピクリと反応する。 相沢先輩の声も言葉も… 翠央には聞かせたくない…。 何も考えさせたくない…。 俺は、一層強く抱き締めていた。