母さんが翠央を夕食に誘うのは本当だ。 でも、実際…… 翠央が夕食に来てくれることが嬉しいのは母さん以上に俺だ。 だけど、照れくさいから、そんなことストレートに言えねぇけどさ…。 「うん、それじゃあ…お言葉に甘えて、ご馳走になろうかな…!」 微笑む翠央に、内心ホッとしつつ、嬉しさが込み上げる。 少しでも長く、翠央の傍に居たいから…。