誰もいなくなった保健室。 ベッドの横にイスを持ってきて座り、翠央の顔に視線を落とした。 まだ顔色悪いな…。 ったく…無理すんなよ…。 お前が倒れるなんて、本当に驚いたんだからな? そっと手を伸ばし、翠央の頬に触れる。 その柔らかな頬にドクン…と心臓が波打つように音をたてた。 もう……抑えられねぇかもしれないな……。 ずっと…… ずっと心に抱えてきた気持ち…。 翠央への気持ち。