「そっか…。それなら良かった…。」


ポンポンと翠央の頭を撫でながら、笑みが零れた。


「これからも何かあったら、遠慮なく俺を頼れよ?
夜も…寂しかったり眠れないようなら、このベッドに来い…。俺が傍で翠央の心を温かくするから。」


「……はい。ありがとうございます…匠先輩…。」


顔を上げた翠央の目には、薄らと涙が滲んでいた。


本当に翠央は純粋で可愛い女だよな…。


ますます好きになる…。


「今日のバイトは中止して、ずっとこうしていたい…。」


「えっ…!そ、それは…ダメですよ…。」


真っ赤な顔で焦りだす翠央に笑いながら、華奢な体を暫く抱きしめ続けていた。