「ひゃっ!!た、匠先輩!?わ、私…先輩の部屋であのまま寝てしまって、すみませんでした…。」 完全に目が覚めたのか、俺を見るなり翠央は慌て始める。 急いでベッドから出ようとする翠央の腕を掴んで、俺の胸の中に抱き寄せた。 「そんなに早く出て行こうとするなよ…。俺と翠央のベッドなんだからさ…。」 髪にもキスをすると、翠央は俺のバスローブをキュッと握った。 「匠先輩、昨日の夜は…ありがとうございました…。おかげで、雷…怖くなかったです…。」