「翠央、悪いけど限界…。」 「えっ。匠…先輩?」 瞬きを繰り返す翠央を体が触れるぐらい近くに引き寄せた。 「雷が気にならなくなるほど、俺に夢中にさせてやるよ…。」 両耳が隠れるように翠央の顔を両手で包んだ俺は、少し驚いている様子の彼女の唇を塞いだ。 このまま何もせずに寝るなんて、やっぱり無理な話だよな…。 翠央に、たくさん触れたくてたまらねぇんだから。