素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜



「翠央、今日は俺の部屋で寝ろ…。俺が朝まで傍にいる…。」


「えっ…、匠先輩の部屋で…?」


俺の言葉に反応して、ゆっくりと顔を上げた翠央に優しく微笑むと、華奢な体を抱きかかえた。



「ひゃっ…!せ、先輩っ!私…大丈夫です…。そのうち眠れると思いますから。」


バタバタと足を動かす翠央を落とさないようシッカリと抱えた。


あんなに震えて…
怖がってるのに…


大丈夫なわけねぇだろ?


こんな翠央を一人にして、自分の部屋で寝るなんてこと…俺は出来ない。