「おい…。俺の女に手を出すなよ、留羽。」 低く響いてきた声にビクリと体が震える。 背中に感じる痛い視線に、おそるおそる振り向くと、案の定、そこには匠が立っていた。 「あれ…?公園で待ち合わせじゃなかったっけ…?」 「少し待ってたけど、翠央が心配だから途中まで迎えに来てみた。どっかで変な男に声掛けられても嫌だからな。」 匠はジーッと怪訝な顔で俺を見ると、翠央ちゃんの傍にスタスタとやって来た。 おいおい… まさかそれ…俺のこと言ってんのか…? 変な男…じゃないぞ、俺…。