珍しいこともあるもんだな…。 もしや、しばらく俺と会えなくなるから、寂しがってくれてるんだろうか…。 そうだとしたら…ちょっと感動…。 匠が実際にそう言ったわけでもないのに、勝手に解釈をしていた。 すぐに家を出て、待ち合わせをすることになった近くの小さな公園へと向かっていると…… 「留羽先輩!」 後ろから聞こえてきた可愛らしい声に、俺は自然に反応をして後ろを振り向いた。