ハァ…とため息を零していると、携帯が鳴った。 電話に出ると、声の主は匠だ。 『留羽?今日は出発、午後って言ってたよな…?』 「ああ…。空港に行かないといけねぇから、13時ぐらいには家を出る予定だけど…。」 『それなら、今から会えるか?』 「え?そ、そうだな…。大丈夫だよ。」 まだ10時を回ったばかりだし、時間的には余裕だけど… 匠が会いたいなんて、一体どうしたんだろう…?