素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜


3限の休み時間に、匠の様子を見るべく旧校舎に行くと、かなり退屈そうな感じだ。


しかも機嫌が悪いのは言うまでもない。


一応、翠央ちゃんの教室に行ったことや状況を報告したけど、匠はあまり浮かない表情だ。


翠央ちゃんをこの部屋に連れて来てくれ…って言われたものの、あの雰囲気じゃ、いくら俺でもお手上げだ。


無理…とは言ったけど、教室に会いに行こうとする匠を見てると、何とかしてやりたい…って思ってしまう。


いつも俺が困った時は助けてもらうし、色々と腹割って話せるのは匠ぐらいだからな…。


今は俺が匠の助けになってやりたい。