ものの数秒の出来事に俺も固まってしまっていた。 お、恐るべし…女の子たちの力…。 呆気にとられながら教室を覗くと、またもやビッチリと取り囲まれていて、翠央ちゃんの姿は見えなくなっていた。 は……早っ!! そこまでして匠のことが聞きたいのかよ…。 俺、数分しか翠央ちゃんと話してないっていうのに…。 その光景に圧倒されながら、俺は一度、教室に退却することにした。