「でもさ、翠央ちゃんも会いに来れないくらい、反響はデカいぞ?特に今日は一番スゴいはずだ…。」
「……それなら、仕方ないか…。今日は大人しくここで本でも読んでようかな。」
いつもの匠とは思えないテンションの下がりようだ。
うーん…。
匠を応援する俺としては、何か役に立ちたいな…。
少しでも元気づけてやりたい…。
よし!!
俺が翠央ちゃんの様子を見に行って、それを匠に報告しよう。
翠央ちゃんの話をすれば、匠も、ちょっとは元気になると思うし…。
俺は、また休み時間に来ることを匠に言うと、部屋を出て翠央ちゃんのクラスに向かった。


