「分かったよ。でも、翠央に直ぐにでも会いてぇな。放課後まで待ちきれねぇ。」 匠は、この部屋の鍵を見つめた後、ギュッと握りしめた。 そんな切なそうな顔されると、俺が悪いことしてるような気持ちになるけど… ここは、我慢だ。 頼む、匠……耐えてくれ。 「今日は2年生の教室も多分、すごい騒ぎだと思うから、翠央ちゃんに会えるのは明日になるかもしれないぞ?」 「は?明日…?今すぐにでも会いたいと思ってんのに、明日まで待つのは無理。」 そ、そりゃあ…匠の気持ちは分かるけど……